「利益が出ているのに、なぜかお金が残らない」
簿記を勉強する前の自分には、正直この感覚がまったく理解できませんでした。
でも日商簿記3級を勉強して気づいたのは、利益と現金は、最初から別の場所で管理されているという事実です。
理由①|売上は立っているけど、まだお金が入ってきていない
会社では、売った瞬間に売上・利益が計上されます。
でも、現金はどうでしょうか。
- 掛け売り
- 請求書払い
- 月末締め・翌月払い
こういった取引がほとんどです。
つまり、
利益は出ている
でも現金はまだ入ってきていない
という状態が普通に起こります。
これは、
損益計算書(P/L)には利益が出ているけど、 貸借対照表(B/S)では「売掛金」が増えている状態です。
「黒字なのにお金がない」と感じる正体は、ここにあります。
理由②|在庫が増えると、現金だけが減っていく
次に多いのがこのケースです。
- 将来の売上を見込んで仕入れた
- まだ売れていない
- でも仕入代金はすでに支払っている
この場合、
- 利益はまだ減っていない
- でも現金は確実に減っている
という状態になります。
在庫(商品)は、
貸借対照表(B/S)では「資産」として残ります。
ただし、
資産=現金ではありません。
「損はしていないはずなのに、なぜかお金がない」
と感じる理由は、ここにあります。
理由③|借金で現金は増えるけど、利益は増えない
銀行から借入をすると、
- 現金は増える
- でも利益は一切増えない
という状態になります。
借金は、
- 貸借対照表(B/S):負債が増える
- 損益計算書(P/L):影響しない(元本は)
という扱いです。
つまり、
現金が増えた = 儲かった
ではありません。
むしろ、
あとから利息という形で利益を圧迫していきます。
ポイント|利益はP/L、現金はB/Sで見る
ここで大事なポイントです。
- 利益を見る場所:損益計算書(P/L)
- お金の状態を見る場所:貸借対照表(B/S)
簿記では最初から、
- 利益
- 現金
を別々に見る設計になっています。
この2つを一緒に見ないと、
- 黒字なのに苦しい
- 数字はいいのに現場がしんどい
というズレが生まれます。
40代・簿記未経験の自分が思ったこと
簿記を勉強するまで、
自分は完全にこう思っていました。
利益 = お金が増えている
でも実際は、
利益は「結果の数字」
現金は「今の体力」
この違いを知っただけで、
会社の数字の見え方が大きく変わりました。
次に読む記事
ここまで読むと、
たぶん次にこう思うはずです。
「じゃあ、仕訳って何をしているの?」
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